図2.59は発信機と受信機との間の角度差と出力トルク、入力電流、入力電力の相対的関係を示し、角度差が90°の時トルクが最大になる特徴を示している。
(b) 制御用シンクロ
制御用シンクロとは図2.60に示す如く受信機を接続した機械装置を制御する(例えば、サーボモータにより駆動する。)ために、発信機と受信機との回転角度差(角度変位)を電圧信号として取出すのに使用されるシンクロ電機をいい、その電気的な構造は、トルク用シンクロと同様である。制御用シンクロの受信機は角度変位を電圧信号に変換する役割をするので、シンクロ制御変圧機と称する。