主巻線(F1)と位相を違わせた補助巻線(F2)を始動時にのみ挿入し加速後に遠心力開閉器(S)等によって回路より引離す。始動電流は大で始動回転力は少いが構造が最も簡単であるから始動回転力のあまり必要でないものに使用される。回転方向は補助巻線(F2)の接続を逆にすれば変る。
(b) モノサイクリック始動形単相誘導電動機
図2.50に示すとおり、固定子に三相の巻線を施し、そのうち二相にそれぞれ、抵抗とリアクタンスが接続されて、単相の電源に接続すれば、3端子に不平衡三相電圧が加わり、不完全な回転磁界が生ずる。始動トルクが小さく、50W程度の扇風機等に使用される。