今スイッチを"開"の状態におけば電圧計の読みは電池の起電力E〔V〕であるが、スイッチを"閉"の状態にすれば電流Iが負荷に流れると同時に電池の内部に電流の流れを妨げる作用が起る。この作用を電池の内部抵抗と称しその値をr〔Ω〕とする。そして電圧計の読みは電池の両端子間の電圧であって、これを端子電圧Vt〔V〕という。これを式で表せば次のようになる。
(2) 電池の直列接続
単電池(セルともいう。)1個の電圧は4・4・1及び4・4・2で述べたように乾電池では1.5〔V〕、鉛蓄電池では2〔V〕、アルカリ蓄電池では1.3〔V〕であるため、これ以上の高電圧を必要とする場合には、電池の正極と負極を図4・7のように接続して希望の電圧にすることが必要である。この接続を直列接続という。