(c) あじろがい装のないケーブルの場合は、テンションメンバを必ず固定する。固定する位置は、ケーブルの進入方向と同一の直線上とする。
(d) ファイバコードは、端末処理後の余長をループにして、接続を行う箱の中に固定する。このとき、コードが振動したりテンションがコネクタや接続部分などにかかることのないように、固定されていることを確かめる。ループの直径は60mm以上のできるだけ大きいループとするのがよい。また、ファイバコードを固定するため専用のクランプやバインド材料が販売されているので、これを利用するとよい。
12.2.2 コネクタの接続
光コネクタには多くの種類があり、メーカーやタイプによって接続要領や使用工具、材料に違いがある。
ここではコネクタ接続工事の実際として、全プラスチックマルチモード光ファイバの例を紹介する。
(1) 使用工具及び材料
(a) ストリッパ・カッタ MODEL TSC 100
(b) 圧着工具 MODEL TCT 100
(c) 接着液(2液混合エポキシ系)(省略可)
(2) ターミネータの使用上の注意
(a) 振動や衝撃を与えるとヒータの断線や、駆動部の破損原因となる。
(b) 約10分間予熱する。
(c) 水平の状態で使用する。
(d) 電源コードを接続した状態で長時間放置すると、レバーを押さなくても部分的に約50℃以上になる場合がある。直接手で触れる場合は注意すること。
(e) 熱板の汚れを除去する必要がある場合は、電源コードを接続する前にアルコールを浸したガーゼなどでふき取る。