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(ii) 溶接式

陽極から出ている心金脚を図8.5のように直接船体外板に溶接して取付けるので、電気的接触は確実である。

 

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図8.5 溶接式の取付方法

 

船体塗装作業の際に陽極表面に塗装が付かないように注意する。もし塗料が付いた場合にはシンナーで完全に落とす。

(c) 陽極と防食対象の接続

プロペラとプロペラ軸は陽極と電気的に接続させるために軸に銀カーボンブラシないし銅カーボンで接触させる。プロペラ軸に直接接触させると潤滑油やオイルミストなどが付着して半絶縁状態になるので、軸フランジ部分又は軸に、銀製又は銅製スリップリングを設けてカーボンブラシで接触させる。

このフランジ、スリップリング表面に付着する油膜、カーボンブラシのカーボン皮膜を時々掃除する必要がある。銅製スリップリングを図8.6、銅カーボンブラシ取付を図8.7に示す。

 

 

 

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