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【理解のために】

―止血(緊縛法)―

四肢の大出血に有効な方法で、出血部より心臓側で四肢を緊縛する(図参照)。その際、以下のことに注意する。

1]縛るのに用いる紐やゴムは、細いものを使用しない、ゴム性のエスマルヒ駆血帯などがよい。

2]二の腕(上腕)や大腿部で緊縛する(前腕や下腿は骨が二本平行し、その間に動脈が走行するので、緊縛が効かない)。

3]縛り方がゆるいと、深い動脈血は止まらず表面の静脈だけが緊縛され、かえって出血量が多くなる。

4]緊縛を長時間続けると、神経まひや筋肉え死を起こして、後遺症を生ずる危険がある。2時間以上緊縛を続ける場合は、30分毎に緊縛を一時的にゆるめる。

 

緊縛法

 

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創傷の処置

 

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