11 児童の今後の見通し
35例の児童の今後の見通しについてみると、「自立まで現在の養護施設で養育」が8割を占めている。「養子縁組又は里親委託」は11.4%と低く、「保護者のもとへ復帰」はわずか1例に過ぎない。
これを経路パターン別にみると、「自立」が考慮されている事例数は、高年齢児が多い実家庭から直接里親に委託されたケースでは5例中2例とむしろ少ない。施設を経て里親に委託されたケースでは23例中20例に及び、12歳未満児童でも9例中8例に及んでいる。複数回里親に委託されたケースでは、7例中6例にも達している(以上、表(21))。