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9 特に指導上留意している点

 

里親から措置変更され、施設において生活している児童に関して、特に指導上留意している点をみると(複数回答)、「心の安定」が最も多く、74.3%と全例の4分の3で配慮されている。次いで「友人との関係」(42.9%)、「自主性・積極性」(34.3%)、「しつけ」(31.4%)、「将来設計」「自己表現力」(各28.6%)の順となっている。これらの項目は、平成9年度の「調査」に合わせているが、前回「調査結果」では、養護施設児について「心の安定」が34.7%、「しつけ」が21.8%であり、里親から措置変更された児童については、特にこの点で留意されていると言えるであろう。

これを、現在の年齢別にみると、4〜5歳児では、「心の安定」はすべての児童に特に留意されているのが特徴的である。また、「思いやり」「しつけ」が75.0%と特に高い。10〜14歳児でも、「心の安定」が85.7%と際だって高い。また、「友人との関係」「学習への興味・関心」「しつけ」「社会規範」など、高い割合のものが広がってきている。15〜18歳では、さらに広がりを見せ、「心の安定」が58.8%と低くなる一方、20%を超える項目が13項目に及んでいる(以上、表(14))。

 

 

 

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