長い生活の間には予測しなかったような病気や事故もあります。里子と里親さんの相性の問題もあるでしょう。
子どもの発するメッセージは様々であり里親さんの許容量も個人差があります。里親さんのところで、うまくいかなくなったときは、あきらかに児相の側の責任だと考えられる場合もあります。最初の子の委託から、まだ時間があまりたっていない、つまり第1子との親子関係が成立していないときの委託や、最初の子との年齢差があまり開いていないためにライバル関係が強くなってしまう委託は避けたほうがいいのに、委託することがありました。最初から、そのことを承知で委託をすすめたわけではなく、里親さん側の条件と里子側の条件をあわせたら、つまりマッチングしたらそのときの状況でその里親さんしかいなかったということ、里親委託できる子は早めに委託したい思いからこの里親さんだったら多少の困難は乗り越えてくれるだろうという期待(甘い見通し)から委託をすすめたこともあったような気がします。そしてあらためて原則は守らなければならないと思うのです。