◎椎葉村の人形御幣◎
次もまた『自然と文化60』で紹介した椎葉村仲塔地区で祀られる御幣、「大モリ」(小モリ)である。細かい彫りこみが美しいデザインとなっている。(8])
椎葉村木浦では、神楽の日に人形御幣のモリが祀られる。写真9]は木浦集落が祀る市山槙嶽大明神のある森神社の周りにある針葉樹(縦の大木が多い)供えられるモリ御幣である。モリは九本あって朽ち果てた木もあるがそれぞれ九本の樹木に祀り、その九つのモリ神を神楽宿までお連れして、祭壇に写真10]のように鎮座される。この儀式がすまないと神楽ははじまらない。