2. 大村のまちづくりにむけて
(1) 町人町の調査
第2章でもみたように、大村にはかつて玖島城下の武家屋敷街と長崎街道の宿場町である町人町という2つの計画された町があった。町人町は、戦災で壊滅的な被害を受けたというが、商家など伝統的な建物が見受けられる。こちらも、ぜひ今回の調査のように詳細に記録し、今後の大村のまちづくりの資源として役立ててほしい。
(2) 町並み保存と観光の調和
大村市では、玖島城祉や武家屋敷をすでに観光の拠点として位置づけており、実際城祉や旧楠本正隆屋敷などを訪れる人々も多い。しかし、武家屋敷外の多くは良好な住宅地でもあり、今後観光客が増えることによって、環境が悪化する可能性もある。現在、大村市都市計画課で進めている散策ルートなど、充分に活用して、町並み保存と観光の調和をはかりたい。