駐車場下の姉子の浜ではタバコの吸い殻が多量に散在し、消さずに捨てたためフィルターが焦げているものさえある。一つ一つの単位は小さくても、総量としての毎日の浜への負荷量は相当なものと考えられる。
この吸い殻が現地性のものであることは、タバコが波によって破壊され、フィルターのみにまで解体しきっているものが少ないことから推察できる。
道路からの廃棄物の不法投棄は道路側から気付きにくいが、浜側から見ると量的に大きいことが推察できる。(写真)
車による不法投棄は今後ごみ処理行政のありかたと、この町の都市化の進行具合によってさらに進行する心配がある。
b. 異地性の汚染物質:海から姉子に漂着する物質
異地性の汚染物質はさらに
(1) 近海性の汚染物質
(2) 遠洋性の汚染物質に2分されよう。
汚染物質としては、プラスチック製品が大部分。海水に浮いて漂着するゴミは他にもあるが、プラスチック製品が大部分と見て差し支えない。この汚染物質は単に景観を損じるだけなのか、環境をも破壊する物質なのか。急性の環境破壊物質なのか、慢性の環境破壊物質なのか。渚は生物活動が活発で水の中の、砂の中の汚染物質が微生物などによって活発に処理されているところ。この微生物の活動が抑えられることは、浜の汚染が進行することに。
汚染物質はどこからやってくるのか。
駐車場からは気付かぬが浜に降りて観察すると、小さい汚染物質が集積しているのに気付く。
これら微少な汚染物質が浜に放出するものにより、砂浜に生息する微生物にの活動を阻害することも心配される。
浜に漂着する汚染物質は、レジンペレット、プラスチック破片、大型プラスチック製品など。用途別では、喫煙具(ライター)、医療関係廃棄物、ロケット花火などの玩具、漁業関係品(釣り具、網、養殖関係)、その他生活雑貨がある。便利で安価なために、さらに浜への負荷量は増大していくと考えられる。