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北陸三県広域観光共同宣言

 

人は、旅をすることにより、未知の自然と人と文化に出会い、新たな自分を発見し、明日への活力を養います。

二十一世紀を目前にした今日、人々は心の豊かさとゆとりある生活を求めております。

北陸には、四季折々に様々な姿を見せる美しい自然、先人の魂を受け継ぎ、脈々と育んできた祭りや伝統芸能などの独自の文化、匠の心を今に伝える伝統工芸、そして、温かい心で心身を癒してくれる情緒豊かな温泉などがあり、地域に根ざした魅力に溢れております。

私たちは、旅人に「日本のふるさと」を彷佛とさせる北陸の魅力を心ゆくまで堪能いただけるよう地域の個性を磨き、国の内外に「北陸」を強く発信してまいります。

本日の会議を契機に、そうした決意を新たにし、北陸三県が今まで以上に連携し、広域観光の推進に積極的に取り組んでいくことをここに宣言いたします。

 

平成十一年十一月十九日

石川県知事 谷本正憲

富山県知事 中沖豊

福井県知事 栗田幸雄

 

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北陸三県のトップが揃って記者会見

 

記者会見

 

記者会見は北陸広域連携振興会議の終了後、中央会議場で行われました。会見には谷本石川県知事、大永富山県副知事、栗田福井県知事がそろって出席しました。

まず、今回の会議の成果について、三県知事・副知事はいずれも「大変示唆に富み、貴重なご意見やアドバイスをいただき有意義であった。」との所感を表明しました。この中で「旅行者のニーズの変化にどう対応するか」が大きな問題としながら、「"北陸は一つ"という姿勢で広域連携に三県そろって取り組む。」意向が示されました。また、国際観光の推進では「外客来訪促進計画にそった国際観光ルートの設定や、2003年開港する能登空港を既存の空港と合わせて利用する」意向を示されました。さらに「情報発信にも力を入れるべき」との提言を受け、三県で取り組む考えが明らかにされました。

一方、記者からは1]縦割り行政に対する観光振興の対応施策。2]能登空港の具体的活用方策。3]三県の観光に対する位置づけ―の3点が質問されました。これに対し、すでに北陸新幹線開通運動での三県の連携や各県内での部局の連携が行われている実態が示される一方、国に比べむしろよりやりやすい面もあると指摘されました。さらに、能登空港では「現在どういうルートを開設し、どう展開するかについて詰めの段階」と語るとともに「観光・航空業界と連携を取り合って取り組む」意向を示しました。また、三県の観光に対する位置づけでは、そろって「地域経済、雇用創出の面からも観光振興は極めて重要」との考えを明らかにしました。

 

 

 

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