北陸WAC21開催実行委員会会長
石川県知事
谷本正憲
北陸地方は、古くから大陸文化との交流の玄関口として、また、海上交通の要路として北前船等が日本海を往来し、栄えた歴史を持っております。
17世紀の江戸時代には、松尾芭蕉が「奥の細道」の道中、大伴家持の歌枕を訪ねて北陸路を旅したことでも知られるように、日本三名山の立山、白山などの山々や能登、越前、若狭などの海岸に代表される豊かで美しい自然を有し、歴史の中で培われてきた伝統工芸や芸能など独自の文化を脈々と受け継いでおります。
これらの資源を最大限に活用し、訪れる人々が、北陸ならではの旅情を実感できるよう魅力ある観光地づくりを進めるとともに、北陸の多様な「楽しみ」を再発見することにより、北陸の冬はややもすると「暗い」というイメージを払拭することも大切であると言えましょう。
新しい世紀を迎えるにあたり、北陸の素晴らしい観光資源を国の内外に発信していくため、北陸三県の行政と民間が一体となって広域的な観光施策を一層強力に推進していく必要があり、昨年の東北地方に次いで「北陸広域連携観光振興会議(北陸WAC21)」を開催することになりました。
今回の振興会議の開催を契機に、三県が北陸の魅力再発見の課題を共有しながら、それぞれ特色ある施策にチャレンジする機会としたいと思います。
(北陸WAC21プログラムより)