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一乗谷朝倉遺跡

 

■広域観光をさらに推進■

 

さて、福井、石川、富山の北陸三県は、平成2年に開催した「北陸三県観光立県推進地方会議」の提言を受け、「TAP90's北陸フォローアップ推進協議会」を中心として、北陸のイメージアップと観光客の誘致拡大を一層推進していくとともに、広域的な受け入れ態勢の整備を図ってまいりました。

また、北陸三県に岐阜県を加えた四県と関係市町村などで構成する「環白山広域観光推進協議会」は、全国有数の恐竜の化石の発掘地域である白山地域の観光振興を広域的に推進しており、環白山周遊ガイドを作成するとともに、今後、観光モデルコースの設定やPRなどについて検討していくこととしております。

このほか、本県では3つの"うみ"をテーマとした「福井・滋賀・三重広域観光推進協議会」、近畿各地に散在する歴史資源を世界に向けてアピールする「歴史街道推進協議会」、福井と岐阜の共同観光PRと観光ネットワークづくりを目的とした「福井・岐阜広域観光推進連絡会」など北陸地域以外との広域観光連携にも積極的に取り組んでおります。

 

■北陸WAC21に向けて■

 

今回開催される「北陸WAC21」は、これまでの広域連携を再点検し、今後の北陸観光の在り方を考える良い機会であると考えております。

北陸は、古くから大陸文化との交流の窓口として栄え、白山、立山などの美しい山並みと変化に富んだ海岸線をはじめ、温泉、味覚、伝統工芸など全国に誇れる豊富な観光資源を有しております。しかし、長引く景気の低迷とともに観光地の誘客は伸び悩んでおり、これを克服するためには、今後ますます県域を越えた広域連携が重要になってくると考えております。

このため、福井サテライト会場では、「広域共同情報発信」をテーマとして、「広域連携による北陸の新たな魅力の創出」と「新しいメディア利用も視野に入れた具体的情報発信の手法」についてパネルディスカッションを進めていくこととしております。

この「北陸WAC21」の開催を契機として、北陸三県はもちろんのこと、隣接する他府県をも含めたより広域的な連携と交流の在り方を模索し、行政と観光関連事業者、地域住民が一体となってそれぞれの役割に取り組むことで、観光客の誘客の促進とイメージアップ、地域の活性化を図ることができるものと大きな期待を寄せております。

 

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