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日本で初めての、訪問スタイルというか、観光スタイルが生まれたなあというふうに思いまして、ちょっとほくそえんでいるんです。歩いて渡ると80キロですから、どうしても真ん中で1泊せざるをえないです。80キロ、1日で歩く方はおられないと思います。私も歩きましたが、真ん中で1泊せざるをえない。そうするとこれも、新しいスタイルでありまして、突然飛んで行って出かけて、それで、お土産買って、観光バスに乗って、サーっと帰ってくるというのも、まあいいんでしょうけれども、じっくりその辺を歩いてみようといったスタイルもいいもんだなあと、皆さんに納得して頂いたようで、そういうツアーが相当できました。橋のたもとでバスに降りて頂いて、橋だけ渡って、向こうでバスが待っているなんていう、こちらが考えさせられるような現象も生まれてきました。ですから、観光イベントというジャンルは、そこにある資源、橋なんか人口資源ですし、景色そのものは、自然の資源です。熊野古道といったようなものは、文化的な資源です。そういった資源を、いかにイベント的なインパクトでもって、組み立てていって、提示をするかという作業だというふうにお考え頂ければいいかと思っております。

少し長くなりましたが、イベントと観光について、私の考えてることを、お話させて頂きました。あとは、分科会で、また、個別にということにいたします。

 

 

 

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