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森本/ありがとうございました。改めてご紹介いたします。

島田/皆様、こんにちは。島田祐子です。ようこそおいで下さいました。

森本/今、袖でモニターを見させていただいて、歌を聞かせていただいたんですけど、華やかで素敵ですね。

今歌っていただきましたのは、『芭蕉布』、それから『この道』、『砂山』、どれも素敵な曲ですね。

島田/今日は旅ということなので、まず沖縄、南に行きまして、それから北へ飛びまして札幌へ行きまして、『この道』なんですね。そして、最後に『砂山』。新潟なんですけどね。私の第二の故郷。

新潟に満州から引き揚げて、しばらく住んでいたんです。ですから、新潟の思い出は一杯あるんですね。

森本/どの曲も、聞いていて、幼い頃のイメージといいますか、日本の原風景がふわーと浮かんでくるような感じがしますね。

島田/景色が絵に描けるように、くっきりと流れていますよね。

森本/なんか心の故郷みたいなね。

島田/この芭蕉布というのは、沖縄でお嫁さんに行くと、芭蕉を庭に植えるんですよ。

森本/芭蕉布というのは、ひょっとして、バナナみたいな大きな葉の木ですか。

島田/そう、あれを糸にして、そして布にして、夫や子供達のために編むんですね。そういう『芭蕉布』、これはもう沖縄賛歌ですよね。青い海と青い空が広がって、美しい沖縄ですよーってね。

森本/皆さんも、島田祐子さんの歌を聞きながら、ナゴヤドームにいながらにして、日本全国を小旅行をしたような…。

島田/『この道』と『砂山』は北原白秋さんという詩人の詩なんですけどね。北原白秋さんは、いつも旅していた方で、鉄道省というところが主催した樺太観光団という旅行に参加したんですよ。樺太をずっーと見て、それで後、半月ほど北海道を、ぐるぐる廻って、『この道』は札幌の時計台で作詞されたと言われているんです。

『砂山』も新潟に旅行した時、新潟の子供達に、自分が講演をなさったんですね。その後で、子供達が音楽会をしてれたんです。それが可愛らしくて、うれしくて、後で君たちために何か作って送るよ、というお約束をしたんですね。それでできたのがこの『砂山』なんです。

森本/そういうエピソードを伺いますと、また、曲に対するイメージが変わってきますね。より一層深くなってくるような気がしますけれども。

さあ、今日はそういったことも含めまして、これからの時間、トークショーということでお願いしたいと思います。席の方へどうぞお願いいたします。

さて、会場の皆様には、この島田祐子さんの歌によりまして、風景と音楽との繋がりを実感していただけたのではないかと思います。

それでは、この関係をもっと深くしていただこうということで、力強い助っ人をお呼びしております。

1988年、NHKを退職、請われて熊本県立劇場館長となられ、現在は青森県において、日本で初めての試みである文化アドバイザーとなり、青森県立図書館、青森県立近代文学館長と新しい活動を始めていらっしゃいます。皆様お馴染みの鈴木健二さんです。

 

 

 

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