・ アメリカ代表から、
とりあえずこの場で決定して、ISO/CSに連絡をとり、ISO/CSの承認が得られなかった場合には、短期間投票による再提案としたい。
等の議論があり、結局、短期間投票による再提案をアメリカが行うこととなり、次のSC 6 Resolution 4 が採択された。
SC 6 Resolution 4:
The ISO/TC8/SC6 recommends that ECS database be resubmitted as NWIP using a short voting Period.
7. SC 6決議の承認
決議起草委員会メンバーにより起草された、Draft Resolutions of SC 6(SC 6 N52、内容は当該項目毎に掲載済み)が配布され、通読後確認された。
8. 閉会
飯島議長により閉会が宣言され、散会した。
9. 所感
今回の会議は始めて開催されたSC 6の国際会議である。これまでSC 6は原則として書面審議によりISO規格原案の審議を進めていたため、東京会議の外国からの参会者との面識がなかった。そのため、議論に当たっては堅苦しいものになることは避けられなかった。
特にECS Databaseの問題については、「何が何でも、早急にECS DatabaseのISO規格化」を望むアメリカ代表の発言は、ISO規格作成に関する手続きに不案内であるためか、投票結果を何とか覆そうという執拗な態度には若干へきへきした。「ISO規格が世界制覇の一部であるという戦略」のもとに行動しているアメリカにとっては当たり前のことであるのかもしれない。
これまでのSC 6事務局とアメリカ代表との事前折衝の過程からもその意志は十分伺うことが出来たが、実際に会議の席上その光景を目にすると、一層アメリカの強い意志を感じずにはいられなかった。
我が国の意見をISO規格に反映させるためには、これまで以上に、アメリカ、ヨーロッパを中心としたSC 6メンバーとの情報・意見交換を緊密に行い、日本の意見を執拗に主張する心構えが必要であることを痛感した次第である。
以上