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11:10〜11:50 「国際医療協力の現状」

国際医療福祉大学 医療福祉学部長

笹川記念保健協力財団 常務理事  紀伊國 献三

 

笹川記念保健協力財団が創設された流れや目的、関わってこられた先生方について、ハンセン病の歴史に触れながらお話された。

「喜捨」のこころ、善きサマリア人の例えなど、実際に多くの活動を積極的にされてきた経験をお持ちの先生が、国際医療協力(これだけに限らないけれど)をする際の根っこになる部分について語ってくださり、とても興味深かった。

 

11:50〜12:30 「開発途上国における感染症・寄生虫症」

杏林大学医学部 熱帯病寄生虫学 教授  辻  守康

 

この分野では第一人者である辻先生から、特に東南アジア旅行時の健康上の注意があった。ドリアンとビールの食べ合わせが良くないとは知らなかった。寄生虫対策に取り組んだ結果、アフリカの名誉村長にまでなられたいうお話から、先生のエネルギッシュな業績をうかがうことができた。  (文責:細野なつ絵)

 

13:30〜15:30 フリーディスカッション(Part1)

−国際協力を中心に−

(座長)

国立国際医療センター国際医療協力局 局長 田中喜代史

厚生省大臣官房 国際課国際協力室 室長 麦谷 眞里

自治医科大学 公衆衛生学 教授 江口 弘久

東京大学大学院 医学系研究科 国際保健計画学 教授 梅内 拓生

国立国際医療センター 国際医療協力局 派遣協力課課長 吉武 克宏

国立国際医療センター 国際医療協力局 派遣協力課専門官 建野 正毅

 

最初に先生方の自己紹介と国際協力についてのプレゼンテーションと質疑応答があった。

先生方のお話はどれも興味深いものだった。中でも印象に残ったのは、国際機関に従事するために必要なものとして教養、人としての深みを挙げられたことである。私自身、資格や語学力といった事にばかりとらわれており、自分の内面を磨くことがもっと必要であることを改めて気づかされた。広く人や周囲の環境と触れあい、本を読み、深く自分を見つめ、世界を見つめる中で、柔軟な考え方や本質を見極める心を養っていきたいと感じた。同時に語学力の必要性も痛感した。私の語学力が、先生方のおっしゃる最低ラインからもほど遠いということもあるが、英語を話すことにより英語を母国語としない多数の国々の人々とも交流できることのすばらしさにも気づいた。

 

 

 

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