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18日(日)

7時30分ホテル発。9時20分バンザ村着。直ちに検診開始。受診者121名、その中97名の検便を厚層塗抹法により現地で実施し、一部の人にはその場で投薬し、それ以外の陽性者についてはバンザ村診療所の看護士に薬剤を託して治療を依頼した。なお同行された黒沢医務官は私どもの健康手帳記帳交付を手伝って下さると同時に現地住民の寄生虫症以外の患者の診療をして下さった。15時30分バンザ村発、17時20分バンギー着。

夕食は飯沢書記官、黒沢医務官らと会食。

19日(月)

8時ホテル発、8時30分ウワンゴ診療所着。バンザ村で採取した検体処理とウワンゴ診療所の受診者の検尿と検便実施。11時からウワンゴでの検尿実施、77名を検査して3名のビルハルツ住血吸虫卵陽性者を検出。15時終了。16時ホテル着。17時頃から約1時間程NGO活動として日本の徳永シスター達がエイズ対策援助をしているブラエボ診療所を訪問し、一緒に奉仕活動をしている医師や看護士たちとアフリカの医療事情について話し合い。20時より保健大臣、日本大使、保健省幹部、大使館書記官を招待して団長主催レセプション。

20日(火)

8時ホテル発。8時15分ウワンゴ着。203名の検便を実施。陽性者のリストと治療薬を診療所の看護士に渡して投薬を依頼。検査用の荷物を整理・梱包して13時30分ウワンゴ発。14時ホテル着。各自の荷物整理。15時40分ホテル発、局長室にDr. Yasipoを訪ね、遠心器、顕微鏡ほか供与機材を贈呈。16時にホテルに戻ってチェックアウト。Dr. Yaya宅に次回用の検査器具を運び、保管を依頼。その後帰国用の携行荷物をすべて持参して16時50分に黒沢医務官宅にお邪魔して我々の残りの食糧で作った夕食と黒沢先生が用意して下さった食事を合わせて飯沢書記官、Dr. N'Zafio、Mr. Guimetと会食。その折りに昨日約300m川幅のウバンギ河の川向こうのザイールで反乱があり、ヤコマ族(中央アフリカの人達と同族)の村が反乱軍に占領されたとの情報を得る。そしてウバンギ河を越えてザイール政府軍約300名が中央アフリカ側に逃亡してきたことおよび約2,000名の避難民も河を越えてきたとのこと。さらに中央アフリカ人一人がバンギー側で流れ弾に当たって負傷したこと、ザイール政府軍の軍人15名が負傷して中央病院に運ばれたことなどの情報を得た。ホテルから医務官宅に来る途中で港内の隔離場所に多くの人達が集まっていたのはそのためであったことを理解した。

 

 

 

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