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2. 狭山丘陵の自然と人びとの暮らし

 

1) 聞きとり調査

 

(1) 調査の目的

里山としての狭山丘陵の自然について理解するには、そこに暮らす人びととのかかわりを明らかにする必要がある。とくに地域の自然環境と深いつながりをもつ生業において、人びとがそれをどのように認識し、どうかかわってきたかを知ることは、今後の里山の保全や利用を考えるうえで不可欠である。そこで、かつての基幹産業であった農業を中心とする里山の暮らしと自然に関する聞きとり調査を実施し、新しい里山のあり方を検討するための基礎資料とする。

 

(2) 調査範囲

狭山丘陵周辺の埼玉県所沢市・入間市、東京都東村山市・東大和市・武蔵村山市・瑞穂町の5市1町を対象とし、その調査地点を図I-2-1に示す。

 

(3) 調査対象者

聞きとり調査は、狭山丘陵の縁辺域あるいは周辺域で営農を続けてきた人びと10人を対象に実施した(表I-2-1)。

 

表I-2-1 聞きとり調査対象者

052-1.gif

注) 就労経験欄の「その他」は、養蚕、製茶、飼育(牛、豚)等を示す。

 

 

 

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