(2) 植生
1]調査方法
まず相観に基づいて抽出した林分ごとに、10×10sq.mのコドラートを3〜5区設定し、胸高直径1cm以上の木本を対象に毎木調査を行った。測定項目は、胸高直径および樹高である。また各コドラートごとに1×1sq.mのコドラートを10区設け、林床植生の調査を行った。測定項目は、出現種ごとに被度、自然高とした。
以上の調査と並行して、谷戸の植生を別個に調査したが、その方法は次のとおりである。すなわち、1本の谷戸あたり2〜5本のベルトトランセクト(幅1m、長さは随意)を開せき谷に直交するように設け、上記と同様な方法で植生調査を実施した(図I-1-2)。また、傾斜計を用いて立地の傾斜を、検土杖を用いて土壌(AおよびB層)の厚さを測定した。
現地での調査結果をもとに、林床植生については別掲の算出式によって種ごとの優占度をもとめ、また毎木調査およびこれらをもとに同じく別掲の式により多様度指数を算出し、群落構造の特性を示した(林床植生の調査結果については今回の報告書からは省いた)。