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このように、いわゆるPFIとは事業手法が異なっているものの、公設民活方式の採用により、設計・施工のみでなく完成後の運営までを視野に入れた民間事業者のノウハウを活用することによって、PFI本来の目的であるサービスの向上やコストの削減といった点で、一定の成果を得ることができると考えている。

本事業において、民間事業者の創意工夫が最もうまく活かされていると思われる主な特徴を以下に挙げる。

 

(1) 基本コンセプトとしての「スポーツコミュニティパークの創造」

スポーツを通じて、時代や世代を超えて人々が集い、ふれあう「スポーツコミュニティパークの創造」を基本コンセプトに掲げ、市民を主体とした事業計画となっている。

 

(2) 地域と調和した景観・環境づくり

スタジアムを単独の建築物としてとらえるのではなく、周辺地域までを含めた景観や活性化という観点から、公園園地との連続性を生み出す配置・構造になっており、外壁の高さやゲートの配置、動線を長くとるなどの配慮が十分になされている。

 

(3) まとまりが良く細やかな配慮を伴ったデザイン

近隣への圧迫感を和らげた球体フォルムの採用や、優れた遮音性能を備えた開閉屋根など、建築的な整合が取れた納まりの良いデザインとなっていることに加え、座席空調の採用による快適な観戦環境を実現している。

 

(4) アスリートタウン構想の実現

クラブギャラリーなど、神戸アスリートタウンクラブの拠点、スポーツ情報交流の拠点としての機能を備えているほか、トッププロから一般市民まで、性別・年齢を問わず、神戸に根付いた地域スポーツクラブを設立するという運営面での積極的な提案がなされ、これらの活動への十分な配慮もなされている。

 

 

 

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