7. 神戸市におけるPFI導入に向けた取り組みとPFI類似事例
―(仮称)御崎公園スタジアム建設事業―
神戸市震災復興本部総括局復興推進部企画課長 横山公一
1 はじめに
平成11年9月のPFI推進法施行に伴い、現在、国において基本方針の検討が進められており、今後、各地方公共団体においても、VFM(バリュー・フォー・マネー)の考え方のもと、民間活力の導入による効果的・効率的な公共施設の整備、運営を図ることが、ますます重要になってくると思われる。
このため、本市においては、「神戸市版PFI導入指針」を策定することを目的に、庁内関係課長級による「PFI推進研究会」を開催しているところである。
今後、この研究会において、
・PFIを含めた民活手法導入の可能性の調査
・神戸市版PFI実施方針等(事業者選定の手法や事業者との契約方法等)
・PFI活用モデルケース
といった課題について、11年度末から12年度中にかけて、検討を進めることとしている。
(参考)PFI推進研究会構成メンバー [平成12年2月現在]
震災復興本部総括局: 企画課長、調整課長、総合計画課長
総務局: 行財政改善推進室主幹
理財局: 財務課長、経理課長
産業振興局: 庶務課長
以上のように、神戸市におけるPFI導入への取り組みは、まだ始まったばかりであり、国の動向や他都市における先進事例等を注視しながら、これから検討を進めていこうとする段階ではあるが、新しい民間活力の導入手法の一つのあり方として考えているのが、以下、PFIの類似事例としてご紹介する「(仮称)御崎公園スタジアム建設事業」である。