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このようにして、PFIに対しての取り組みを始め、平成10年度は、本市としてのPFI事業の特徴、位置づけ等の基本的整理を行った。その主な内容は、次のとおりである。

(1) PFIに係る基本的認識について

PFIは、基本的には、従来公共セクターによって行われてきた「資産(社会資本)形成を伴う公共サービスの提供」の分野に、民間事業者の資金・経営ノウハウ等を活用し民間主導で効率的・効果的な公共サービスの提供を図る考え方と言える。

公共サービスであることから公共性の確保が、また民間が参加することから収益性の確保が重要であるとともに、加えてこのPFIの考え方を構成する基本的理念として、1]バリュー・フォー・マネーの徹底、2]明確な公共と民間の役割分担とリスク分担、3]サービス・アウトプットの重視、4]競争性の確保、5]透明性の確保が、重要である。

(2) PFI事業の位置付け

ア. 公共サービス提供におけるPFI事業の位置付け

PFI事業は、あくまでも、公共サービスを提供する選択肢の一つである。

イ. 従来方式との違い

同じ民間活力の活用ではあるが、PFIは従来の第三セクター等の民間活力活用方式と以下のような点で違いがある。

 

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