(2) 魅力ある生活空間
少子高齢化の進展や、産業構造の転換、ライフスタイルの多様化などに伴い、農村社会における生活のあり方も大きく変化してきている。
今後、少子高齢化社会に適合した社会保障システムや、生活基盤の整備が進む中、高度情報化社会に対応したソフトインフラなどの整備の必要性がますます高まってくる。
中球磨地域においては、次のとおり恵まれた保健福祉の施設及び人的基盤を十分に活用し、先進的な健康福祉に対する取り組みを展開し、生涯学習講座などの比較的遅れているソフトインフラの整備を推進する必要がある。
また、地域の人々が生活の楽しさを発見し、創り、ふくらませることなど生活創造を支援し、また、住民が主体となってまちづくりへの取り組みができる自立したコミュニティの仕組みづくりが必要である。
ア 課題
○県内でも高齢化が進行している地域であることを考慮した、積極的な健康づくりに関する取り組みの推進
○高齢者の地域への積極的な参画による「張りのある生活」の確保
○高齢社会に対応した、高いレベルの高齢者福祉施設や人材の確保による介護保険サービスの実施
○ボランティアグループ・NPOなどの団体との協働体制づくり(住民参加によるまちづくり)
○CATV、ミニFM局など、生活の質を高める新しい生活インフラの充実
○環境に優しい中球磨のトータルイメージづくり
○下水道施設など、良好な生活環境(水・空気・自然)を維持するための施設整備
○高齢者、障害者をはじめとするすべての人にやさしいまちづくり(ユニバーサルデザインのまちづくり)
○市民グループ・団体などに対する学習活動支援
○高齢者の経験と知識を社会還元したり、高齢者の社会参加を促進するシステムづくり
イ 活かしうる地域資源
○恵まれた保健福祉の人材、保健福祉施設
○合併直後に豊富になる行政職員、社会福祉協議会職員などの人的スタッフ
○道路、公営住宅、文化施設など比較的整備が進んでいる各種社会基盤
○球磨ゆめさき大学など地域づくり団体
○地域に点在する伝統芸能