5 生涯学習
(1) 行政の取り組み
平成10年度から県教育委員会において、錦町を含めた中球磨地域において、「広域学習機会提供システム」構築のための調査研究事業が、2ヵ年にわたり実施されており、中球磨広域学習検討協議会が設置され、市町村の行政区域を越えた、計画的・継続的に学習できる住民の総合学習支援システム構築のための研究がなされている。
こうしたシステムや設立された協議会は、合併後の中球磨地域における生涯学習の推進に大きく役立つものとして期待される。
(2) さまざまな地域づくり団体
中球磨には、図表3-5のとおり各種の地域づくり団体があり、中には異業種交流を通じてイベントの開催などを行う団体も存在する。上村では民話の掘り起こしや都会との交流を実施している団体や、ウコンの加工販売を行っている地域の婦人団体などそれぞれ独自の活動を展開している団体が存在している。
また、球磨ゆめさき大学は、須恵文化ホールを利用しながら地域文化の推進と講演を通じての文化の発信基地を目指している。構成員は、人吉・球磨全域に広がり、約670名に及ぶ。
(3) 個人(地域文化の伝承者)
中球磨地域の豊富な歴史的資源を背景に郷土史家など地域の歴史文化の伝承者が多数おり、こうした人的資源を相互に有効にネットワーク化することによって、歴史と文化の伝承が可能となる。