(2) 一般廃棄物の広域処理
ア 広域処理の進展
ごみ処理の広域化に関連して、当面呉市を含む1市8町(呉市、江田島町、沖美町、能美町、大柿町、下蒲刈町、蒲刈町、川尻町、安浦町)によるごみ処理施設(平成14年供用)の整備が広湾地区で進められている。
将来的には、以下の理由から更に広域化の進展が見込まれる。
1]広島県一般廃棄物広域処理呉ブロックにおいては、1日当たりのごみ発生量が10tにも満たない町が多くあり、単独での焼却施設の整備・運営は経済的に非効率と考えられる。
2]ダイオキシン排出規制への対応が強化される中で、既存焼却施設の機能拡充が求められている。
3]広島県一般廃棄物広域処理呉ブロック内にある焼却施設・資源化施設・粗大ごみ処理施設の一部に施設の老朽化がみられる。
4]ごみ処理の内訳にみられるように、焼却への依存度が高く、さらに呉ブロック圏域内の焼却施設は機械化バッチ炉による処理が中心であるため、ダイオキシンの生成を抑制するという観点から全連続炉への転換が求められる。
イ 広域処理量と輸送車両教の想定
呉ブロック1市12町1村で推計される可燃ごみの排出量は、平成24年105,381t/年、平成29年112,992t/年とされている(このうち海上輸送の対象となるのは、江田島町・能美町・沖美町・大柿町の江能4町分であり、平成24年:8,526t/年、平成29年9,172t/年が見込まれる)。
資料:呉市検討資料
このうち、平成24年で8,526t/年が海上輸送対象のごみ排出量であると設定できる。
同ブロックでは、可燃ごみに収集を通常週2回実施していることから、将来においても同様と仮定し、使用運搬車を2tパッカー車(運搬量1t)すると、海上輸送に要する車両数は、平成24年で年間8,526台(往復)、週当たり約170台(往復)と見積もられる。
平成24年時の運搬車両数=170台/週(往復)*
*収集日:2日/週(現在は月曜日、水曜日)
また、フェリー(299GT)当たり2tパッカー車30台輸送可能とすると、年間発着数約284回、ごみ収集日が週2日として、週間発着数6回となる。