(6)白浜町の農業
本町の農業形態をみると(図表1-8参照)、耕地面積をみると、和歌山県全体では、樹園地59.5%、田33.8%という割合になっているが、本町の耕作面積の8割近くを田が占めており、樹園地は12.9%にすぎない。
本町の農業は稲作中心である。平成9年の米の農業粗生産額は284百万円で、これは本町の農業総粗生産額964百万円の29.5%に相当する額であるが、耕地面積の占有割合に比べると低い。本町において生産額で米を上回っているのは花卉で、その生産額は316百万円で、町全体の32.8%を占める代表的な農作物になっている。その他では、野菜や果実が多く生産されている。そのうち、果実は県においては県生産額の52.9%を占める中心的な農産物であるが、本町では13.4%にとどまる。耕作地面積では県39,000haのうち本町は342haで0.9%を占めるにすぎないが、水稲の収穫高は984トンと県の2.3%に達する。