カ 新見市内商工業への影響
学生の80%(近年は95%)は、新見市内に下宿している。下宿が約100の戸数で、一人が年間100万円の生活費を使うとして300人で3億円、さらに短大教職員の家族を含めると4億5千万円が新見の町で消費されていることになる。
土地区画整理により新たに生まれた新市街地・庄和町で、ファッション性をもった商店街づくりが進んでいる。商工会議所も若者に魅力あり商店街づくりということで、市と連携している。短大の学生も、昭和町で、ほとんど過ごしている。
学校創設時、新見市は、商工会議所、JAの協力を得て、あらかじめ下宿を確保した。卒業生2,000名のうち100名ぐらいが、結婚して市内に定住している。この中には、他地域出身者もいる。
キ 就職率はほぼ100%、入学志願者は減らない
看護学科卒業生の半数30名が、例年、進学希望している。これを別にすると、本年はフリーター志望の1名を除き、すべて就職が決定。先輩が引っ張ってくれるので、幼児教育学科でも7割は専門を活かした職に就いている。
ク 地域との連携・協力
学校施設の開放、社会教育、義務教育等、さまざまな機会と場を用いて、阿新圏住民との交流や協力等をしている。このことは、学校としての当然の活動であり、教員も自覚している。
また、地域住民を対象とした学生の研究発表会・学校祭への招待、行政による各種審議会・委員会等への参加等も積極的に行っている。
ケ 今後の課題―4年制移行―
教員の確保が創設以来の悩み、岡山県南でさがさざるをえないが、大阪府豊中市や神戸市から通っている人もいる。この背景に、短大であるからという意識が教員にある。
高校卒業生にも4年制志向が強まっている。本学でも、看護学科生は進学希望が半数。→4年生移行のための内部検討組織を学長のもとにつくっており、現新見市長も、その方向を支持している。