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特に、都市地域については、那覇市と沖縄市を中心とする都市部の連担により広大な都市圏が形成され、沖縄における行政、経済、文化の中心を成している。

本圏域の開発整備に当たっては、中南部都市圏を沖縄の中核都市及び特色ある歴史文化を反映した個性豊かな国際都市として整備するため、国際交流、情報、研究開発等高次の都市機能の集積を図るとともに、県内、県外及び外国との有機的な結合と円滑な交流を促進し、我が国の南における交流拠点の形成を図る。」

このように、中南部圏において国際交流、情報、研究開発など、高次の都市機能の集積を図るものとしている。

 

(2) 国際都市形成構想における中部圏

国際都市形成構想は、国際的な社会・経済環境の変化を展望し、沖縄の新しいグランドデザインを提起したものであるが、中部圏は、米軍基地によりもたらされた都市構造上の歪みを是正し、本圏域が本来有する地形条件、土地利用条件、歴史的・文化的条件などを踏まえ、「沖縄型クオリティ・オブ・ライフ」の実現に向けた都市構造の再編を図る必要があるとし、その都市構造のあり方として

・新都市核の形成(普天間、瑞慶覧国際平和交流都市)

・拠点都市沖縄市の再編による那覇一極集中都市構造の是正

をあげている。

また、国際都市OKINAWAの中核を担う中南部都市圏では、国際交流・貢献機能、交通・物流・通信機能、新産業創出機能を重点的に整備することが不可欠であり、これらの機能の具体的展開を図るエリアとして国際都市形成の観点から次の8つの拠点地域を形成するとしている。

1] 技術協力・国際交流拠点(普天間飛行場・キャンプ瑞慶覧周辺地区)

2] 新都市開発拠点(那覇新都心周辺地区)

3] 交通・物流ネットワーク拠点(豊見城地先〜那覇空港〜那覇軍港〜那覇港・牧港補給基地〜浦添地先周辺地区)

 

 

 

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