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2] 市民・市職員の意識の醸成

市民や地域住民及び市職員が、池田の歴史や文化及びまちづくりに対する知識や興味を深める必要がある。このため「まちづくりに関する講座」や「市民大学」を開き、意識を醸成する。

 

3] 地域住民の組織化とまちの将来ビジョンづくり

地域住民が池田の歴史や文化に対する認識を深めることと並行して、まちなみの保全やまちの活性化などについて、皆で議論し、学びあうことで、一人ひとりの顔がみえるまちづくり、ヒューマンスケールのまちづくりを推進する。

地域住民が自主的な話し合いの場(=組織)をつくり、この中で議論を深め、身近なまちの将来ビジョン(構想・方針)づくりを行いながら、共通の認識をもてるようにする。そして、この「将来ビジョン」に基づき、具体的な事業や活動を展開する。

当地域では、定型的な自治活動しか行われておらず、地域住民による自主的な「まちづくり協議会」のような組織もない。このため、既存の自治会などとの連携も図りながら、まちづくり活動につながる組織の育成と支援を行い、特に若い世代の自主的な取組みを促していくことが重要である。

 

4] 市の体制と制度づくり

一方、行政にあっては、組織ごとの連携が充分であるとはいい難く、また職員の「住民参加のまちづくり」への理解や取組みも充分とはいえない。庁内の横断的な体制を整えるなど、庁内体制の検討・整備を進め、住民主体のまちづくりをコーディネイトする役割を認識することが急務である。加えて、地域住民などの組織づくり及び将来ビジョンづくりへの支援並びに具体事業などへの補助・融資などについて検討し、各段階に応じた支援の体制・制度を準備しておく必要がある。

次に、公と民とのパートナーシップのまちづくりのシナリオに基づく取組みの体系を図表5-1に示す。

 

 

 

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