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ウ IC周辺立地の事例

IC周辺の地域では、高速自動車道の利用者等を対象に商圏が設定されているため、中心市街地の商圏と比較して、広域的な商圏を設定できることが特徴的であり、ショッピングセンター等の大規模商業施設を立地することも可能である。こうした地域の商業施設では幅広い集客を図るため、中心市街地の主力商品である食料品や医薬品等の最寄品だけではなく、自動車家庭用電気機械器具、OA・通信機器、衣料品等の非最寄品も主力商品として取り扱われている。

また、大規模商業施設では、利用者のニーズヘの対応、滞在時間の延長等を図るため、物販機能に留まらず、映画、アミューズメント等の観光・レクリエーション機能等も導入されている。

日本道路公団では、高速道路上の自動車を商業施設等に呼び込むことを可能とするため、集客力が期待される民間施設等と高速自動車国道とを連結する新事業をすすめており、対象事業として、物販のみならず、飲食ビジネス、サービスビジネス、アミューズメント、物流等を挙げている。(図表3-15参照)。

 

図表3-15 パーキングエリアに複合商業施設が連結したイメージ図

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IC周辺地域の大規模商業施設の事例としては、佐久インターウェーブ、諏訪ステーション、サンモリノ那珂等が挙げられる(図表3-16参照)。これらは6万〜12万m2の広大な敷地面積を有し、商圏人口は20万〜60万、年間売上見込み額を60〜100億円程度と設定している。そのほかにもジャスコ日吉津ショッピングセンター(鳥取県日吉津村)、アピタ阿久比(愛知県阿久比町)の事例がある。また、関東圏でも、2000年度に着工予定の常磐自動車道の三郷インターチェンジの「ミサトシアトリカルシティー」の事例がある。

 

 

 

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