第2は、当該ICは国道16号と接続しているが、この道路は混雑度が高く、朝晩の多くの時間帯において渋滞の状況にあり、ほかに道路整備がなされないようでは物流の幹線として考えると条件は良くない。
第3は、東関東自動車道だけを基盤として考えると、地価の点で成田や富里より条件が悪く、競争力がないと判断している。また、県の国際物流基地が構想されている成田のように空港に近い方がよく、この点でも競争力がないと判断している(原木と成田の中間点にあることの必然性がない)。そのため、物流企業誘致の実現性について確信が持てない。(平成10年度の市区町村別住宅地の平均価格の比較をみると、千葉市稲毛区20.4万円/m2(隣接の花見川区は21.2万円)、四街道市14.5万円/m2、佐倉市15.1万円/m2、富里町8.4万円/m2、成田市9.2万円/m2)
第4は、住宅都市整備公団(現都市基盤整備公団)を施行主体と考えていたが、新たな地域での住宅開発を行わないことになった。
第5は、市の土地は含まれておらず、開発の核となる種地がない。そのため、将来的に土地を取りまとめ、新規の開発構想が計画される可能性は小さいと考えられる。