第2章 四街道IC周辺地区開発の検討の経緯
本章では、まず、IC周辺地区が、本市の都市整備上どのように位置づけられているかを明らかにするために、四街道市新総合基本計画において期待されている都市整備上の役割を明らかにし、併せて、類似の条件を有する地域である東関東自動車道に位置する周辺4カ所のIC周辺開発との比較を示した。次に、具体的に開発の対象と考えられる市北東部の200ha開発地区の概況、土地所有者の状況等の地区概況を明らかにし、これまで本市において進められてきたIC周辺開発の検討の経緯とともに、平成10年度に示されたIC周辺地区の開発の基本方針等を示した。
1 都市整備におけるIC周辺地区の位置づけ
(1) 四街道市の都市整備における位置づけ
四街道市新総合基本計画では、本市の都市軸として、本市を東西に走るJR沿いの「定住軸」と、南北に走る「新機能軸」の2つを想定し、この都市軸上に都市機能の集積を図ることとしている。
集積を図る都市機能としては、定住軸の中心に位置する四街道駅周辺地区を、多様な都市機能をバランスよく集積させる「都市核」として位置づけ、また「都市核」を補完するとともに、特定の機能集積を図る拠点地区として「地域核」を整備する。(図表2-1)
本調査対象地区である四街道IC周辺地区は、新機能軸に位置する「地域核」の1つとして位置づけられており、具体的には、幕張新都心及び成田国際空港に直結する東関東自動車道に加え、千葉都市圏を周回する千葉環状道路予定線が導入され、それらの交差部となることから、広域を対象とした交通ネットワーク拠点の役割を担う地域核とされている。
また、その整備方向は「広域交通の結節性を生かした広域的な市場を対象とした流通・業務・交流機能の整備」として位置づけられている。