16種目のうち、11種目を給付あるいは貸与の対象としている。
貸与対象となっている「車いす」と「特殊寝台」、「緊急通報装置」の利用が多い。他の種目の給付・貸与は二桁どまりで、「痴呆症老人徘徊感知機器」の利用はない。
対象種目のほか、シルバーカーと紙おむつを独自に給付対象としている。特に、後者に関しては、フラットタイプあるいははくパンツタイプ、パンツタイプ、尿取りパットの4種類のいずれかが選択できるようになっている。
(5) 在宅福祉サービスに対する住民ニーズ
在宅福祉サービスに対する大宮市の住民ニーズを概観するために、「大宮市介護保険事業計画策定のための基礎調査報告書」(平成11年3月)のレビューを行った。本調査は、介護保険施行を1年余り後に控えて、高齢者の実態と介護保険適用サービスに対する利用意向を把握するとともに、「高齢者保健福祉計画」の見直しにも資するために実施されたものである。内容は、「高齢者一般調査」、「在宅要援護者調査」、「若年一般調査」(40-64歳の介護保険第2号被保険者層を対象)など、6つの調査から構成されているが、ここでは、在宅福祉サービスに対するニーズを検討する目的から、上にあげた3調査について検討した。
ア 在宅要援護者調査
現在のサービス利用状況及び今後の利用意向についての回答結果は、図表2-29に示すとおりである。現状で利用率が高いのは、介護保険制度上の法定サービスでは「日常生活用具の給付等」36.5%、「日帰り介護」33.1%、「訪問介護」29.6%、「短期入所」24.0%などであり、その他の福祉サービスでは、「市役所の高齢者相談窓ロ」が31.1%と高い。