資料：「平成7年国勢調査報告」より作成
(3) 健康福祉関連施設の整備・配置状況
大宮市の健康福祉関連施設の一覧を図表2-10に、また、その地理的な配置を図表2-11に示す。当市では「おおみや健康福祉まちづくり基本計画」で17の保健福祉地区を定め、地区の実情に応じた「地域福祉」を推進しており、施設の配置状況は、この保健福祉地区ごとに進められる整備状況を現したものとなっている。
医療機関は、Wam-net上の病院特性記載内容等から、老人病棟、訪問看護、老人理学療法施設など、高齢者医療に対する機能の充実している施設に限定してリストアップした。掲載は5医療法人と1個人である。保健福祉分野への展開をみると、1法人が病院近隣地区内に老人保健施設とグループホームを設置、運営するほか、3法人が訪問看護ステーションを開設(1法人は病院に併設)している。なお、「病院特性」の記載内容から、デイケアを実施している病院が2、訪問看護ステーションの事業形態をとらずに訪問看護を実施している病院が4認められる。
収容・通所型福祉施設をみると、特別養護老人ホームが7施設、養護老人ホーム1、軽費老人ホーム3、老人保健施設3の合計14施設がある。このうち12施設が8つの社会福祉法人の設置、運営で、残り2施設は公設民営であることから、社会福祉法人によってまず基盤施設が整備されてきたといえよう。
通所サービスを含む在宅福祉サービスの拠点施設をみると、デイサービスセンターは18で、うち11は社会福祉法人によって設置、運営され、特別養護老人ホームに併設されている。残り7ヵ所はすべて公設民営で、2つの社会福祉法人と社団法人に各1ヵ所、民間企業3社に4ヵ所の運営を委託している。また、7ヵ所のうち1ヵ所は小学校の余裕教室を転用した施設である。
在宅介護支援センターは10ヵ所で、公設民営(社会福祉法人への運営委託8、財団法人1)である。また、10ヵ所のうち7ヵ所が特別養護老人ホームに併設、1ヵ所が医療機関に隣接しており、当市と既存施設との連携によって整備が進められている。単独立地する残り1ヵ所も公設であるが、民間企業に運営を委託している。
