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資料編

 

第1章 埼玉県の在宅福祉サービスの現状

 

1 彩の国ゴールドプランの進捗状況

・進捗率は、市町村によって大きな開きが見受けられる。

・在宅サービスでは、総体的に「在宅介護支援センター」と「デイサービス」の進捗率は高いが、ホームヘルパーがやや低い。

・高齢者の自立支援等を基本理念に、平成12年度以降の新しい計画づくりが進んでいる。

 

21世紀を展望した高齢者の保健と福祉に関する総合計画として策定された「埼玉県高齢者保健福祉計画(彩の国ゴールドプラン)」の施策の体系は図表1-1のとおりである。

在宅サービスの施策として示された1]ホームヘルパー、2]デイサービス、3]ショートステイ、4]在宅介護支援センター、5]訪問看護ステーションについては、平成11年度までの整備目標値が明示されており、平成10年度末の達成状況は、図表1-2に示すとおりとなっている。

計画の進捗率は、市町村によってかなり大きな開きが見受けられる。

「在宅介護支援センター」と「デイサービス」の進捗率が総体的に高く、92市町村のうち、ともに30市町村の進捗率が100%を超えている一方、ホームヘルパーの進捗率が(平成9年度末データであることを考慮しても)やや低く、最も高い進捗率が嵐山町の95.1%、次いで美里町77.0%で、50%以上は両者を含めても15市町村に留まっている。

なお、現行の高齢者保健福祉計画が平成11年度までの計画であるため、その後平成12年度以降の新しい計画(新高齢者保健福祉計画(仮称))づくりが進んでいる。策定過程にある同計画は、1]高齢者の自立支援 2]高齢者の主体性の尊重 3]高齢者の権利擁護を基本理念に、以下のような三つの政策目標を定めている。

I 高齢者等の健康増進と要援護状態とならないための方策の推進

II 高齢者等が安心して介護を受けられるためのサービスの充実

III 高齢者等の主体的な活動を支援するための方策の推進

 

2 県内市町村の在宅福祉サービスの動向

・各市町村はそれぞれに、「給食(配食及び会食)サービス」や「理美容サービス」などの在宅福祉サービスを単独事業等として実施している。

・現物給付型の事業では、「給食サービス」や「入浴サービス」、「おむつの給付・貸与」などの実施率が80%を超えている。

・自治体規模(形態)別の実施率をみると、「市」の実施率が高い項目が多く、財政事情にもよるが、「住民と行政との関係」や「地域社会の連帯意識」、「家族の介護力」、「住宅事情」などによって、実施率に差異が生まれている。

 

 

 

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