図表3-1 埼玉県内配食サービス利用状況(国庫補助分)
注:平成7年度以降の実数掲載なし。
利用人数等は在宅高齢者日常生活支援事業とデイサービス運営事業(訪問事業)の合計数
資料:「社会福祉行政業務報告」厚生省より作成
(2) モデル地区のサービス比較と間題点・課題
・3モデル地区とともに行政サービスを実施するが、国庫補助の有無と目的の捉え方によってサービス頻度等は異なる。
・サービス内容はいずれも利用者が手を加えずにそのまま食することができる当日の調理食である。大宮市は夕食、東松山市は昼食主体(夕食は希望者限定対応)、小鹿野町は昼食を宅配している。
・サービス供給システムは、社協がサービス供給に関わる点が共通の特徴である。特に大宮市と東松山市は、社協委託事業として社協がコーディネータとなり、地域の福祉施設や民間企業等が調理機能を、コンビニ等が宅配拠点機能を、ボランティアが宅配機能をそれぞれ担当している。
・モデル地区現行システムの問題点・課題は以下のとおり。
◎宅配機能:ボランティアの場合、地域によってボランティア意識の差があり、ボランティアが集まりにくい地域があるなど、恒常的にボランティアが不足する傾向があるほか、コスト高、配食時間の制約などが課題となっている。
◎調理機能:特別養護老人ホームの調理施設活用等により、キザミ食やおかゆ食には対応できるが、糖尿病用食等の特別食など、ニーズの多様化への対応が課題となっている。
◎調理品の宅配:拠点での異物等混入、利用者の食べ分けなど衛生管理上の懸念が残る。
モデル地区における配食及び会食サービスの実施状況は図表3-2のとおりである。
図表3-2 モデル地区のサービス実施状況