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(2) 対象サービスの選定とその理由

しかしながら、本調査の目的は、健康福祉資源の創造と活用にあるため、各サービスの供給構造をその要素ごとに分析し、個々に活用可能な資源を洗い出す必要があるが、以下の要因も加わって特定することが難しい。その一般的な要因として、第1に、資源化の必要性は、当該自治体とその住民の目的性と必要性を前提とした資源化の意思の有無にかかっていることがあげられる。資源化することが必ずしもよいとは限らないし、実行可能性の面で断念せざるを得ない場合もある。第2に、実行可能性の面では、住民の意向や希望といったニーズ要因、首長や議員の意向や意思といった政治的要因、組織体制や人員といった行政的要因、財政的要因、地域内の事業者やボランティア、NPOといった資源要因の影響に左右される。第3に、同一サービスといっても自治体によってその供給構造に違いが存在することである。この相違は、サービスを成立させているサービス要素によって生まれ、これをもって判別しなければ供給構造を特定化したことにはならない。第4に、活用する意思を持って見れば、地域内に存在する資源は多種多様かつその量が多いことである。

図表2-3 サービス選定の主な理由

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