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図表3-3 サマータイムの省エネルギー効果の試算結果

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注:*印は「余暇需要拡大に伴うエネルギー消費への影響等」を指す。

 

また、それ以上に期待されるのは、この制度が好むと好まざるとに関わらず、1年に2度時計の針を変えるという行為を伴うことである。このような行為を通じて、一般の人々の間に地球環境問題との日常的な関わりを強く意識していただくことが、この問題への普及啓発にとって大きな役割を果たすものと期待される。現に、欧米諸国においても、サマータイム制度のこのようなアナウンス効果を大きく評価している。

政府においてもこの制度の導入に向けて、平成10年9月に環境庁・経済企画庁・通商産業省を事務局に「地球環境と夏時間を考える国民会議」を設置し、平成11年5月には最終報告書をまとめ、その実施に向けて法制化を検討中である。

 

(イ)ラベリング制度

ラベリング制度とは、消費者が商品を選択する際に、商品の省エネルギー性に関し、分かりやすい情報を提供するためのラベルを貼付する制度である。既にメーカー各社は、自社の商品の省エネルギー性をうたった個別のラベルを貼付している例も多く見られるが、一般消費者にとってメーカー間の差異や特徴を簡単に識別するには困難な面もある。このような制度は、既に欧米では一般的であり、アジア諸国の一部の国でもラベリング制度を導入している国も見られる。

我が国においてもラベリング制度導入に向けて、詳細な検討が開始され始めたところであり、平成12年度中には何らかの結論が導かれるものと思われる。既に導入している国々の調査結果によれば、ラベリング制度導入により、消費者の省エネルギーに対する関心の向上、商品の省エネルギー化の進展等が報告されている例も見られる。

 

 

 

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