(6) 高齢者の保健福祉を支える社会的基礎の確立
〜「保健福祉を支える基礎づくり」〜
(施策の方向)
高齢者保健福祉の質的向上を図るため、その基礎を支える科学技術の研究を推進する。
また、福祉専門職の養成を進めるとともに、国民皆が介護にふれ、参画できる機会を提供する。
そのような環境づくりの中で、広く高齢者や障害者にやさしいまちづくりを進めるとともに、広く国際交流に努め、福祉文化を高める。
1] 長寿科学推進総合対策
長寿科学に関する基礎医学的研究や社会科学的研究を実施。特に、痴呆の臨床的研究、骨・関節疾患の予防治療の研究、循環器疾患等の長期縦断疫学的研究、看護・介護方法の開発を重点的に推進。長寿医療に関する診療・研究体制等の充実のため、国立高度専門医療センターを整備。
2] 福祉教育の推進
介護福祉士等の福祉専門職の養成を推進。あわせて、学童、生徒のボランティア活動を推進。
3] 介護に対する理解の推進
国民誰もが、助け合いの心をもって介護に参画できるよう、介護に関する実践的な知識・技術を身につけていくための施策を充実。
4] 高齢者・障害者に配慮されたまちづくりの推進
公共空間のバリアフリー化を推進するなど、高齢者や障害者にやさしいまちづくりを推進。
5] 国際交流の推進
1999年の国際高齢者年*の取組みなども踏まえ、高齢者介護等に関する国際交流を推進し、知識、技術の相互交流により、福祉文化を向上。
* 国際高齢者年〜「高齢者のための国連原則」(高齢者の「自立」、「参加」、「ケア」、「自己実現」、「尊厳」)の具体化を目的として、1992年の国連総会において1999年を「国際高齢者年」とすることが決定された。