2]駆動長軸支持管の撓み試験
ポンプを定格運転に保持した状態で長軸支持管中央部を写真1の通りチェンブロックで0から5mm間隔で30mmまで強制的に撓ませて、各変位毎の振動・騒音値を計測した。各部の計測最大振動値及び騒音値は表1の通りであり、長軸支持管が撓み状態において極めて良好な結果を得ることができた。
表1において長軸支持管中央部における変位が0及び5mmの場合、振動速度実効値はそれぞれ6.9及び4.6mm/secとなっている。これは添付表3の「振動測定結果」の変位0及び5mmの点のそれぞれ105及び70μmの振動両振幅値から換算したものである。長軸ポンプ振動速度実効値の公的な許容値の規定はないが、通常の立形ポンプの許容値は日本舶用工業会標準では3.3mm/secとなっている。上の2点についてはこの許容値を越えているが、船内では軸支持管の中央部はカーゴタンク壁面からの振動止めによって支持されるので許容値以内に十分収まるものである。
なお、各部XYZの振動両振幅計測値は添付表3の「振動測定結果」の通りである。