2.5.3 実験方法
1]オイルカーテンを収納した実験装置を高所に取付ける。
2]投下用重錘を落下させると同時に時間計測を開始し、カーテンの展張終了までの所要時間を計測し、写真撮影する。
2.5.4 実験結果
オイルカーテンのそれそれの収納方法について、マジックテープ解放の際に用いたワイヤーの種類と解放用重錘の重量と実験結果を表-9に示す。
2.5.5 まとめ
1]マジックテープ解放の際に用いるワイヤーとしてSUSワイヤーを用いた場合、1度離れたマジックテープが再び接着するためオイルカーテンが展張しない。
2]マジックテープを収納したカーテンの下部に取り付けることによって、解放用ワイヤーによる開袋が可能である。
3]オイルカーテンの長さが5mであれば、展張に要する時間は7秒程度である。
4]解放用重錘は4kgと設定することで、巻き方式・蛇腹方式ともに確実な展張が行えることがわかった。
2.5.6 今後の課題
1]展張実験を陸上で行うことにより、収納構造について検討した。結果として、展張しないケースがみられ、今後は解放用ワイヤー等の改良を行うことによって、確実な展張となるような収納構造を考案する必要がある。
2]外装カバーについては、マジックテープの確実な解放ができる構造を考案し、試作・実験を行う必要がある。