3-2 鋼板製こし器の組立図面及び詳細図面の作成
鋼板製こし器の基本的構造を把握する為、一般的に使用されているJIS(鋳鉄製)こし器を想定して次の用件を考慮して図面化を進めた。
a. 船用筒形水こし相当品
1) 配管取付面間及びこし筒の大きさは互換性を考慮してJISF7121船用筒形水こしと同一寸法とした。
2) 耐圧試験圧力及び流れ勝手はJISF7121船用筒形こしと同一圧力同一流れ勝手とした。
3) 重量軽減は全て鋼板製で製作することで軽減を図った。
b. 船用H形油こし相当品
1) 配管取付面間及びこし筒の大きさは設計上最適な寸法を採用した。
2) こし筒は新アイディアのコルゲイト形状の円筒を採用した。
3) 重量軽減はこし筒本体及びカバーを鋼板製として板厚寸法を設計上最適な板厚とした。
4) 切換えコックは鋼板製で検討を進めたが形状が複雑な為、鋼板製での製作を断念し鋳造製とした。
5) 本体耐圧試験庄力はJISF7208船用H形油こしと同一圧力とした。
6) 流れ勝手は切換えコックを入口側、出口側上下二分割方式としたことでJISF7208船用H形油こし及び出口側コックの向きを換えてJISF7202船用複式油こしにも使用できることとした。
7)本体耐圧試験はJISF7208船用H形油こしと同一圧力とした。
3-3 鋼板製こし器の試作品を製作した。
船用筒形水こし相当品 口径:25mm、100mm 及び
船用H形油こし相当品 口径:100mm の各一台
3-4 鋼板製こし器の本体溶接部歪みの影響調査
船用筒形水こし相当品 口径:25mm、100mm 及び
船用H形油こし相当品 口径:100mm の
溶接箇所、溶接周辺の主要部分に於ける使用上問題となるような歪みの発生が大気圧状態、加圧状態に於て無いか寸法計測を行ない確認した。
3-5 鋼板製こし器の耐圧試験
船用筒形水こし相当品 口径:25mm、100mm
本体耐圧試験圧力=0.3Mpa 及び
船用H形油こし相当品 口径:100mm
本体耐圧試験圧力=0.75Mpa
1) 加圧時に本体溶接部、カバーパッキン、プラグボスネジ込み部からの漏れが無いかを確認した。