最大流速5m/sec(約10ノット)までの測定値ではあるが、低抵抗型は流速が増えるに伴い圧力値が低下しており、動圧型は圧力の低下が無いものの抵抗の増加が大きい。
この傾向は、実艇での問題点を再現していると言える。
次に、動圧型の後部に180mmのSRCフェアリングを追加した部分形状変更品では、「抵抗が低抵抗型と同等で圧力が動圧型と同等」となっており、目標とする性能をほぼ満足していることが分かった。
技術的に分析すると、高速域では吸い込み面の表面積よりも進行方向に対する投影面積を確保する方が動圧を利用出来て流量(圧力)には有効である。加えて、動圧による抵抗増加をフェアリングの追加で低減できることが分かった。