
8. ポンチ及びドリルの活用
1. 対象
1)スカロップ
2)スカロップに代わる水抜き穴
3)空気抜き穴
4)ソロット及びスリット
5)その他
打抜き水抜き穴の例

2. プレスの所要容量の算定
●円形打抜きの場合
P=2πR・t・σs/1,000
P:所要打抜き力(ton)
R:打抜き半径(mm)
t:板厚(mm)
σs:材料の剪断変形抵抗(kgf/mm2)
=24kgf/mm2
π:円周率
(注) 1/4円以上の場合は上記の1/4
スカロップの例

●一般形状の場合
P=S・t・σs/1,000
S : 打抜き線合計長さ(mm)
その他は上記に同じ
打抜きスリット形状の例 打抜きスロット形状の例

●計算式
1)円形の場合
t=6mm,R=7.5mmとすれば
P=2π・7.5・6・24/1,000
=6.8(ton)
2)スロットの場合
t=6mm,S=278mmとすれば
p=278・6・24/1,000
=40.0(ton)

3. 要留意事項
1)スカロップのRは回し溶接のため35R以上が必要。小型船のロンジ等は高さが低くスカロップ設置が困難。鋸でのスカロップ切り、回し溶接も容易ではない。打抜きの方が勝る。
2)打抜き主用の場合には、事前に十分なマテハン計画を樹てること。
3)数造船所で異種の打抜き型を保有し、必要に応じて融通し合えば効果的。
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