日本財団 図書館


8. ポンチ及びドリルの活用

 

1. 対象

 

1)スカロップ

2)スカロップに代わる水抜き穴

3)空気抜き穴

4)ソロット及びスリット

5)その他

 

打抜き水抜き穴の例

073-1.gif

 

2. プレスの所要容量の算定

 

●円形打抜きの場合

P=2πR・t・σs/1,000

P:所要打抜き力(ton)

R:打抜き半径(mm)

t:板厚(mm)

σs:材料の剪断変形抵抗(kgf/mm2)

=24kgf/mm2

π:円周率

(注) 1/4円以上の場合は上記の1/4

 

スカロップの例

073-2.gif

 

●一般形状の場合

P=S・t・σs/1,000

S : 打抜き線合計長さ(mm)

その他は上記に同じ

 

打抜きスリット形状の例     打抜きスロット形状の例

073-3.gif

 

●計算式

1)円形の場合

t=6mm,R=7.5mmとすれば

P=2π・7.5・6・24/1,000

=6.8(ton)

2)スロットの場合

t=6mm,S=278mmとすれば

p=278・6・24/1,000

=40.0(ton)

 

073-4.gif

 

3. 要留意事項

 

1)スカロップのRは回し溶接のため35R以上が必要。小型船のロンジ等は高さが低くスカロップ設置が困難。鋸でのスカロップ切り、回し溶接も容易ではない。打抜きの方が勝る。

2)打抜き主用の場合には、事前に十分なマテハン計画を樹てること。

3)数造船所で異種の打抜き型を保有し、必要に応じて融通し合えば効果的。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION