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2. 構造設計での要留意事項

 

1. 性能、コストをバランスさせた設計を心掛けること。

 

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2. 建造法に適した設計とすること。

 

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3. 工作不能又は困難なところを作らないこと。広義の設計とは工作性を含めたもの。

4. 構造上の不連続部を作らないこと。美しく見えるものは強い。

 

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5. 端部固着の善し悪しが命取りになる。

6. 波浪衝撃から船を守れ。

適切な船型、板厚、スペース、部材形状の選択、中間補強材の増設

7. 耐振性能を配慮した設計とすること。

パネル(空中、接水)、ポスト、アーム等の固有振動数のチェック(共振防止)

強制振動部の剛且つ柔な部材配置

8. 疲労に注意(疲労強度と破壊)

9. 撓みに留意。 アルミ合金のE≒1/3×鋼のE

10. ルール規定の背景を知れ。手前勝手な判断は怪我の基。

各基準の解説を読め。

11. 過去に学べ。同じトラブルは忘れた頃に再発する。トラブルは必ず記録を残せ。

12. 問題を生じた時は我流処置をせず、然るべき処に相談せよ。

13. 一文銭を惜しむな。処置実施に迷うときは直ぐに手を打て。後手に回ると反って対策コストが大きくなる。

14. 損傷多発部位

1) 前後船底外板(Entrance、プロペラ直上部、FOT部等)

2) FOT隔壁

3) 舵及び船尾材

4) 甲板大型開口隅部

5) 骨材端部固着部、貫通部

6) 上構端部

7) ダブリングプレートコーナー

8) ハンドレール、スタンション

9) 艤装、電装品取付けアーム、台等

 

 

 

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