II. スカーフ継手の評価試験・その2
1. 概 要
本来、継手設計は継手部板厚を母材と同等、あるいはそれ以上にすることが要求される。
前回、スカーフ継手評価試験は、試験片の母材スカーフ先端部においてスカーフ積層時に樹脂を絞りすぎて板厚を薄く仕上げてあり、継手設計の性能を発揮していない。また、JIS規格による引張り、及び4点曲げ試験を行った結果、特に曲げ試験の場合、試験片サイズの関係から継ぎ手部が手部が治具に拘束され、必ずしも継ぎ手部の評価試験にならない。
したがって、今回は、継ぎ手部が内スパンないに十分入る様に考慮し、かなり長い試験片を作成して再試験を行った。以下にその結果を示す。