フロー図の[セクションファイル]は、セクション/区画/サブ単位モデルの格納ファイルをまとめた表現である。
すでに上位システム(数値現図システム外なので一点鎖線で示した)[3D-CAD]からの設計データがあるのであれば、このセクションファイルで、受取ることになる。
[部品ファイル]は、出力目的に応じてC/LデータからI/Lデータに分けられ、I/Lデータはまとめて[寸法ファイル]に収納されるが、都合で板材からNC切断に持ち込む時は、[変換システム]を介してC/Lデータに変えるようにできる。
はじめにも触れたが、[部品ファイル]までが、作画現図に対応する一次現図である。二次現図である下位のNCシステムについては章を改める。
5.3 事例:ブルワークの処理
一次現図のまとめとして、ブルワークの数値現図の処理全般を提示しておく。
まず基本データには、ブルワークの外形/ムアリング開孔/ステイ位置などの詳細データを追加して、モデルを作成する。その状況を:−
●[図5.3.1 ブルワーク線図・?T]の[正面図][側面図]
●[図5.3.2 ブルワーク線図・?U]の[平面図][切直し正面]
に掲げる。
[切直し正面]は外板システム処理の適用で、[図5.3.3 ブルワーク外板]の展開や曲げ型作成に使用する。
[平面図]上で立てたステイ取付面や[側面図]トップ面など…部材構造面でセクションカットする内構システムの適用で、[図5.3.4 ブルワーク内構部品]類が処理される。
トップレールのバルブプレートなどへの逆直線曲加工には、展開トップ面でフレームシステムを適用すればよい。